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おもにiOS、ときどき変な電子工作、ガジェット話。

「インターネット アート これから@ICC」に行ってきた。

現在、ICCでは「インターネット アート これから」と「OPEN SPACE 2011」(無料)という2つの企画をやっている。ICC ONLINE | アーカイヴ | 2012年 | [インターネット アート これから]――ポスト・インターネットのリアリティ
それぞれ気になった展示を後で調べてまとめてみた。
「OPEN SPACE 2011@ICC」に行ってきた。 - BAD_ACCESS

インターネット アート これから(2012.01.28-2012.03.18)

Aaron Koblin+川島高 「10000セント」


1万分割されたアメリカ合衆国100ドル紙幣を,のべ1万人の匿名の人々に再描写してもらうプロジェクト。どうやって作ったかが興味深い。このプロジェクトではAmazon Mechanical Turkというサービスを使って一人1セントの報酬で再描画してもらっているところにある。Amazon Mechanical Turkのサービス開始は2005年からと結構古株のサービスだったことにも驚いたけど、この仕組みで何か面白いものが作れそうな気がする。

dividual 「タイプトレース道――舞城王太郎之巻」


コンピュータ上でのタイピングを時間情報とともに記録・再生するソフトウェア「TypeTrace」とTypeTrace.appと連動してタイプされた軌跡を再現するキーボード「Kinetic Keyboard」のインスタレーション。作家が文字を産み出すまでの時間に重みを置き、打つまでにかかった時間に応じて文字の大きさを変えて表現している。実際にうごくkinetic Keyboard、映し出される大きさの異なる文字の表現に説得力があった。

パーカー・イトー 「インターネット史上最も悪名高き女性」

「parked domain girl」(ドメイン失効時に表示される女性の画像)として知られる女性を絵画で表現したもの。この展示を見て思い出したのがポンパレの「この旅館、高かったでしょ?」のWebバナー。(この女性も一部で有名になったけど実はイメージナビというオンライン画像販売のサイトから買える画像のだったことが判明。若い女性 まとめ髪 温泉 バスタオル 生活 衛生 夏 昼 (16900863) - imagenavi

いずれの展示もインターネットとアートという視点で見て面白かったけど、「これから」という部分で考えると、ちょっと新しさにかけるのかなぁというきがした。
インターネットがかつてないほど、実際の生活に影響を与えているということを実感しているので、それぐらいのインパクトがある事例があるともっと面白いなと思った。
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